人間の祖先はチンパンジーなどの類人猿だということは知っている人が多いと思います。
では、チンパンジーなどのさらに前は何だったのでしょうか。
現在、地球上には3000万種ともいわれる膨大な数の生き物がいます。
それらの生き物の祖先を遡ると1つの祖先にたどり着きます。
それが地球上で一番最初の生き物なのです。
これまで、最初の生き物は、約38億年前に海で生まれたとされていました。
しかし、最新の研究で、約40億年前には生命がいたのではないかということを発表しました。
そんなに変わらないじゃないか、という人もいるかもしれませんが、2億年というのは大きな差です。
最初の生き物は、1つの細胞からできた、単細胞生物でした。私たち人間は多細胞生物ですね。
単細胞生物から10億年の年月をかけ、多細胞生物へと進化しました。
そして、5億4千年前に今の動物の祖先が現れたとされています。
ですが、どんな姿でどんな暮らしをしていたのかなどはまだ分かっていません。
研究者たちは、生物の起源に迫るため、調査や実験に取り組んでいます。
日本の研究では、地下のマグマの近くで、有機物を使い生物が生まれたということを確認しています。
よく言われているのは、アメーバが何度も進化を繰り返し、今の生物になったのでということです。
それが正しいということはまだわかっていませんが、その説も十分にあり得るでしょう。
ダーウィンの進化論では、説明がつかないようなことも多くあります。
まだまだ謎に包まれたままなのです。
ちなみに、ダーウィンの進化論が受け入れられていない国もあります。
神様は全てのものの創造主と考えられている国では、進化論は受け入れられません。
植物も、人類も、動物も全てが神様によってつくられたものであると考えている国も少なくありません。
進化によって生物が現れたという研究結果は、その国の考え方を否定することにもなるのです。
生物の始まりを知るには、まだまだ多くの課題があるようです。