お子さんのチック症に悩む人は多くいるのではないでしょうか。私も小学生の頃チック症に悩んでいた一人です。大学生になった今でも少し症状がでることがあります。自らの経験をもとに、その時の心情などを書いていきます。
チック症とは
チック症とは、無意識に起こってしまう体の動きのことで、運動チックと音声チックに分けられます。
運動チックとは
- 瞬き
- 頭を振る
- 首をすくめる
- 口を歪める
- 白目をむく などです。
音声チックとは
- 咳払い
- 鼻を鳴らす
- ん、ん という声が出る
- 暴言を言ってしまう などです。
私は、瞬き、口を歪める、首をかしげるという症状がでました。
多くの場合は自然と症状は治まっていきます。私も高校生くらいで症状が治まってきました。ですが、完全に治まった訳ではなく、瞬きや口を歪めるという症状が出る時があります。
原因
チック症の原因ははっきりとはわかっていなく、脳と神経の機能障害だと言われています。
遺伝的要因よりも環境要因と気質要因の関係で現れるとされています。
ストレスや不安が心の中にあるとなりやすく、色々なことを気にしやすく、感じやすい子供が起こしやすいです。
治療法
チック症の治療法はまだわかっていません。時間がたてば治るとされていますが、その期間は人それぞれで、私のように大学生になった今でも症状がでることがあります。ネットでは1年以内で治まると書いてありますが人それぞれなので気にしないようにするのがいいと思います。
チック症の芸能人の方も多くいますし、10人に2,3人がなるみたいなのであまり気にしすぎないことが子どもにとっていいと思います。
チック症になった経験を踏まえて
私は、緊張しやすく、不安を感じやすく色々なことを気にしてしまう性格です。
小学3年生から野球をはじめ、4年生くらいから試合に出るようになりました。そのあたりからチック症がではじめたと思います。ですが、当時はチック症だという自覚はなく、無意識に深い瞬きを何度もしたり、首をかしげたりしていました。特に、大事な試合が近くなってくると症状が悪化していき、友達からも瞬き深いねなどと言われるようになりました。試合に対する不安や緊張が原因なのだと思います。失敗したらどうしよう、怒られたくないという気持ちが強く、そのことがストレスになっていました。
中学生に上がるくらいの時に、自分はチック症なのではないかと感じるようになりました。だからといってそんなに気にすることもなく過ごしていました。中学生になっても、試合が近くなったり、定期テスト期間に入ると症状がでることに変わりはありませんでした。
高校生になっても、緊張したり不安を感じることがあると症状がでました。受験の日が近づいてくると症状がひどくなり、終わると症状がなくなりました。やはり、緊張と不安が原因なのでしょう。
周りからされて嫌だったことは、症状について言われることです。友達に瞬きすごいねと言われることもありましたが、それはそこまで気になりませんでした。一番言われて嫌だったのは親からです。
「チックひどいね」「まだ治らないのかな」などと言われたり、症状の真似を目の前でされたりということが本当に嫌でした。お子さんにそのような症状がある方はそっとしておいてあげてほしいと思います。何か不安なこととかあるの?などと声をかけてあげてほしいです。チック症というものを知らない子どもからすると、どうしてそうなっているかもわからないし、どうすればいいのかなどもわかりません。
瞬きがすごいからと、整骨院に連れていかれ、目のマッサージをされたこともありますが治るはずがありません。完全に治るかはわかりませんが症状いずれは落ち着いていきます。なので気長に待ってあげてほしいです。